(図B-①)排気ガスに含まれる有害物質の拡散を防止する触媒装置(触媒とは自分は変化せず相手を変化させる物質。)ハニカム構造となっているこの部分を有害物質が通過することによって内部壁面で化学反応を起こし、有害物質を害の少ないものへと変化させる。
多くのリプレイスマフラーに使われている消音材のこと。サイレンサー内部に多数の穴が空いたパイプの周りに巻きつけられる。その量や、巻き方によって音質、音量が変化する。経年劣化する為、純正品には基本的に用いられないが、音質に配慮して少量だが採用する車種もある。
一本のエキゾーストパイプの途中で太さが変わる構造のこと。
2気筒以上のエンジンの排気管をひとつに束ねたマフラー。エキゾーストパイプの構造でエンジンの特性を変えることが出来る。負圧を利用し、排気タイミングの違う気筒同士の排気をスムーズにさせる効果がある。軽量化にも貢献。71年にヨシムラの創始者、POP吉村こと、故・吉村秀雄氏が開発した。
エキゾーストパイプの一部、及びサイレンサーだけを交換する社外品のマフラーのこと。
職人がパイプを火で熱して柔らかくし、手作業で曲げたエキゾーストパイプのこと。パイプがひしゃげないように中に砂を詰めて曲げる。美しいアールが特徴。
エンジンの回転数などにあわせ、集合部やマフラーエンドにバルブなどを設けて出力特性をコントロールする為の装置。メーカーにより呼称が違う。
排気ポートから排気ガスが吐き出されると圧力波が生まれる。その圧力波がマフラー内を反射して行ったり来たりを繰り返す現象。
マフラーの出口を小さくして排気音量を下げる効果を生じさせるパーツ。インナーバッフルとエンドバッフルの2タイプがある。
マフラーのサイレンサー内部を通る無数の穴が空いているパイプのこと。この周りを消音材のグラスウールが取り囲んでいる。
バイクが動力を得る為の行程、吸気→エンジン内での燃焼→排気の最後をつかさどるパーツ。いかに効率のいい排気が出来るかが、性能の決め手となる。素材や構造によって、音、重量、ルックスなどが変わる。フルエキゾースト、または略してフルエキと呼ぶこともある。
シリンダーヘッドの吸気ポートとキャブレターの継ぎ目にあるゴム上のパーツ。劣化すると、ひびなどから外気が混入してしまう。
(図A-①)空気中の異物がエンジン内に入るのを防ぐ為、キャブレターの吸入口の手前に付けるフィルターエレメントと、それを収めるボックスのこと。エレメントには乾式と湿式、 ビスカス方式がある。一方、エアクリーナーを用いずファンネル(空気の流入をスムーズにするテーパー上のパーツ)のみの状態をエアファンネル仕様と呼ぶ。 通気抵抗が少なくパワーを引き出しやすいが、エンジン内に異物が入る危険性も高くなる。
液体などが規定量を超え、あふれ出てしまうこと。バイクの世界ではガソリンがキャブレターからあふれ出てしまうことを指す場合が多い。
霧吹きの原理でエンジンに空気とガソリンの混合気送り込む装置。4ストロークマシンのノーマルキャブレターのほとんどは負圧作動型が採用されている。 リプレイスキャブレターはレスポンスに優れ、パワーを引き出しやすい強制開閉式と呼ばれる直接作動方がほとんど。ガソリンが入ったまま長期間放置したり、ファンネル仕様で 異物を吸い込むと、ジェット類が詰まって不調の原因となる場合がある。
シリンダーに吸い込まれる空気とガソリンの質量比。理論空燃比が理想とされるが、実際は状況に応じて様々に変化する。理論空燃比より濃い場合はリッチ、薄い場合は リーンという。もっとも出力の出る空燃比は12対1くらいといわれ、燃費をよくする為にはできるだけリーンにしていく。
エンジン形状によって垂直、または大きく傾いた状態で配置されているキャブレターのこと。縦置きの為フロートチャンバーや各通路にガソリンが重力で流れださないよう 工夫がなされている。横置き方のホリゾンタルタイプに比べ、燃焼室まで流路を直線的に結べるので吸気をスムーズに行えることが特徴。高性能車に採用されることが多い。
並列4気筒エンジンには、キャブレターが4つある。それらの調子整えることを"同調を取る"という。これが正確に合っていないと、エンジン回転数がうまくあがらなかったりして、 バイク本来の性能を発揮できなくなってしまう。
(図C-①)キャブレターのパーツの一つ。アイドリングが不安定であったり、低速の立ち上がりの調子が悪いときなどに調節することが多い。キャブレターの外側についているため、 同調やジェットの清掃に比べて簡単に、いつでも調整できる。季節ごとの気温変化や、気圧の変化に応じ調節する場合もある。
エンジンに混合気を送る装置。マフラーやスロットルなどに付く複数のセンサーから得た情報から最適な量のガソリンを予測して電子制御で噴射する。 有害物質の低減、低燃費の実現と高性能の両立から、近年は採用モデルが主流となりつつある。
(図C-②)キャブレター内の気化器で主力となる真ちゅう製の高速用ノズル。燃料はガソリンが満たされているフロートチャンバーからメインジェット、ニードルジェット を通り空気が流れるベンチュリー部に飛び出してゆく。
走行風の圧力により、多くの空気をエンジンに送り込み、過給効果を得る為のシステム。フロントカウルに吸気口(エアインテーク)が設けられ、そこから走行風を取り込めるようになっている。 また、吸入部にフラッグを装備し、速度に応じて最適な空気量を取り入れるなどといった制御を持つものもある。
混合気をどのくらい圧縮するエンジンなのかを(各気筒のシリンダー容積+燃焼室容積)÷燃焼室容積で表す。圧縮比が高いほど高出力を得られるが、 ノッキングなど以上燃焼を起こしやすくなる。
ともにエンジン潤滑方式の一つ。ウェットサンプ方式とは、エンジン底部のオイルパンにたまっているオイルをポンプで吸い上げて、 回転部などに送り潤滑するシステム。オイルが潤滑するのはエンジン内部のみとなる。ドライサンプ方式とはエンジンとは別にオイルタンクが設けられていて、 そこからオイルをエンジンへ循環させるシステム。
シリンダーブロックにはめ込まれたスリーブを直接冷却液で冷やす方式。冷却水路とスリーブライナーが接しているものをウェットライナー、 接していないものをドライらいアートいう。
ウォーターポンプとは水冷エンジンの冷却水を循環させる為のポンプ。また、オイルポンプはエンジンオイルを循環させる為のポンプ
現在主流のエンジンオイルは鉱物油、化学合成油、部分化学合成油に分けられる。鉱物油は原油から精製されたベースに添加剤を配合して作られたもので、 シール類への攻撃性は極めて低い。化学合成油の耐熱性は200度以上といわれ、ハイパワーエンジンやレーシングマシンに使用されてるが、シール等への攻撃性は高い。 部分化学合成油とは、鉱物油に10%~30%ほどの化学合成油を混ぜたオイル。両者のメリットを活かしたオイルを低コストで精製できる。
ピストンリングの磨耗などにより、ピストンの下から燃焼室へオイルが入り込んでしまうのがオイル上がり。正常なピストンリングでも若干量のオイル上がりを起こす。 それに対し、シリンダーヘッドを循環するオイルが燃焼室に入るのがオイル下がり。主にバルブを通してオイルが下がってくるが、オイル消費量としてはごく少量なので、トラブル としてオイル下がりが原因となることはほぼない。
(図A-②)燃焼の熱により高温になったエンジンオイルを冷やす装置。構造はラジエターと同じ。エンジンオイルはエンジンを保護する重要な役割を持っているが、 過度の油温上昇、オイル成分の劣化へとつながってしまう。そこでエンジンから受け取った熱をより効率的に外気に発散することで油温の上昇を抑えてオイル性能を維持する為装着 される。一般には○○インチ(横幅)×○○段(縦の段数)でサイズ表記される。
エンジン内のオイルが循環する経路とは別に、主にエンジンのヘッド部分に別ルートからオイルを供給する為の経路のこと。エンジン外部を通過する為の冷却効率はいいが、 転倒などで破損する可能性もある。
外気温が低い環境などで走行中に油温や、水温が冷えすぎてしまう状況のことを言う。それによって燃費や出力の低下、最悪エンジンの焼きつきなどのトラブルも考えられる。 対策としては冷たい風が当たりすぎるオイルクーラー、ラジエーターにガムテープやアルミテープなどで目張りを行うことが有効。 これは風が当たる表面積を減らし、油温、水温を下げすぎない為である。根本的な対策としてはサーモスタットの装着が有効だ。また、温度管理という観点からは視覚的に 温度を把握できるテンプメーターも効果的といえる。
継ぎ目から空気の進入やオイルが漏れないように埋める部品の総称。板状、ワッシャー状、ゴムのりのような液体状であったりと形は様々。 再利用すると、型が付いている可能性が高いので、密室性に劣り、オイル漏れや排気漏れにつながる恐れがある。
(図D-①)回転運動を往復運動に変えるシャフトのことで、バルブの開閉タイミングを担うパーツ。より長い時間バルブを開けて、吸入混合気量を増やし出力アップを図るのが レーシングカムシャフト(ハイカム)である。多くのメーカーがつけるステージナンバーはカムシャフトのプロファイル(すなわち性格)を表すもので、 1から順に数字の大きいものほど高回転重視になっている。
(図D-②)混合気をシリンダーに入れる為に開いたり、圧縮する際に密閉したりする弁が吸気バルブ(インテークバルブ)。爆発した排ガスをシリンダーから出すときに開くのが 排気バルブ(エキゾーストバルブ)。ほぼ同じ形だが、後者が吸気バルブより高温にさらされるので、特に耐熱性に優れている必要がある。
クラッチレバーを操作してクラッチを切るために用いられる機構。クラッチワイヤーを引くことでプレッシャークラッチを浮かせる方法が一般的だが、その方法として 中空のメインシャフトの中を通るプッシュロッドでプレートを押し上げるタイプと、外側からプレッシャープレートを引き上げる方法がある。その押し、引きに動きを変換する レリーズ機構にはボールスクリュー式、カム式、ラック&ピニオン式などがある。代表的な方法はラック&ピニオン式。
エンジン動力を取り出す金属製の軸。コンロッドで伝えられるピストンの往復運動を、回転運動に変える働きをする。コンロッドが取り付けられる部分をクランクピンという。 エンジンの爆発力と高回転に耐えられる太さとバランスが必要となる。
同じエネルギーならば回転速度が遅いほどトルクが大きく、逆に早いほどトルクが小さくなる。たとえば、ギアつきの自転車の後輪の回転数よりペダルの回転数の 方が多くなるようなギア設定にすると、坂道も楽に上がれるのはそのため。低中速時のクランクシャフトの回転数をそのままタイヤに伝えた場合のトルクは、車体を動かすには 十分ではないので、こうした減速がなされる。
エンジンは大きく分けて、シリンダーより上側の燃焼に関する部分とミッションやクラッチなど、駆動系パーツが組み込まれるクランクケース側に分かれる。 前者を腰上、後者を腰下と呼ぶ。
(図D-③)ピストンとクランクシャフトを結ぶ金属パーツ。エンジン内で爆発した力はすごい勢いでピストンを押し上げる。その力をクランクに伝える役割を担っているので、 必然的に頑丈であることが求められる。もし折れたりすると、これがシリンダーブロックを突き破ることもあり、エンジンそのものがだめになってしまう。
(図D-④)エンジンの主骨格を形成する部分。エンジンのシリンダー(シリンダースリーブ)が収まる、文字通り金属の塊(=brock)。この中でピストンが往復運動を 行っている。
(図D-⑤)シリンダーブロックの上に取り付けられるシリンダーのフタのようなパーツ。エンジンの性格を大きく左右する中枢的部分の一つ。
シリンダー内に配される筒で、ピストンが収まる円筒形に削った金属のパーツ。スリーブライナーともいう。
直訳的な意味は「超えて(=trans)送ること(=mission)」。そこからバイク、4輪においては速度を変化させる変速機の意味で使われるようになった。
各気筒のシリンダー断面積(πr2)×ストローク×気筒数でエンジンの容量をccやリットルで表す。
(図-D⑥)一般的にエンジンのシリンダー内で往復運動している部品をさすことが多い。ブレーキパッドをディスクローターに押し付ける為の部品を示す場合もある。 エンジンのピストンは混合気の爆発によって発生する発生する熱と圧力を直接的に受けるので、材質的に優れていなければならない。
(図D-⑦)混合気が燃焼室に運ばれるまでの、円筒形状の通路が吸気ポート。対になって排気の通路が排気ポート。ここを混合気や排気がいかにスムーズに流れるかでエンジン性能を 左右する。また、そのための加工をポート研磨という。
ボアとはシリンダーの内径を指す。対して、ストロークとはピストンの上死点から下死点までの距離を指す。「(πr2)×ストローク×気筒数」という方程式によって 排気量が算出される。
シリンダーヘッドとシリンダーブロックが接する面を研磨すること。互いの密着度を増して燃焼室の機密性を保つ目的のほか、研磨により燃焼室の容積を縮小し、 エンジンの圧縮比を向上させる目的で行われる。
凝着磨耗のこと。異常加熱によりピストンとシリンダー間の油膜が破断し、接触しあう金属表面が癒着してしまうこと。固着にいたらなかったとしても、癒着面が再び引きはがれることで 生じる破損は甚大である。また、低温時も焼き付き現象を引き起こすことがある。
水冷エンジンの冷却水の熱を大気に放出する装置。水冷エンジンでは、内部に冷却水(クーラント)を循環させることでエンジン内部を通過した冷却水が、 伝熱製のよいアルミ製や銅製のコアと呼ばれる薄い金属板の内部を通過することで大気に熱を放出している。
車体全体に流れる電流を、よりスムーズに流れるようにする為のカスタム手法。低年式バイクの場合、フレームやハーネスの劣化によって抵抗値があがっている場合がある。その際に迷走電流が多く発生してしまう為に、バッテリーへの帰路を示す役割を果たすアースを新しく設置したり引きなおして電流を誘導する為に用いる。その結果を体感的な違いとして実感することは難しいが、電流の流れをよくする上で重要視されているカスタムメニューの一つである。
イグニッション=ignition。点火、発火、点火装置の意。バイクの場合はエンジン内の混合気に点火するために使われる部品。単にイグニッションという場合、イグニッションキーを指すことが多い。
セミトランジスター式、フルトランジスター式で電子制御の働きをする部品の総称。
High Intensity Discharge Lampの頭文字をとった略称で、高照度放電装置のこと。普通の電球とは違い、高電圧を加え放電させて光を得ている。フィラメントを使用しないためタマ切れの心配がない。ただ、ガラスの劣化などがあるため永久的に使えるわけではない。
Light-Emitting Diodeの頭文字をとった略称。いわゆる発光ダイオード。消費電力が少ない、寿命が長い、衝撃に強いなどのメリットが多数あるので、バイクには適した素材だといえる。/p>
簡単に言えば発電機。走行中のエンジン動力によって発電させ、バッテリーへの充電を行う。ACジェネレーターとも呼ばれる。
硫酸鉛が結晶化したものでバッテリーの放電時に電極版の表面に発生する。性質上、電気を通さない物質の為、その状態では化学反応面積の減少によって電流の流れが悪くなりバッテリー性能が低下してしまう。
Capacitor Discharge Ignitionの頭文字をとった略称。点火プラグへ送る電力を高圧にする為の昇圧装置。放電時間の短さから、低回転時の点火能力に劣るものの、高回転でも確実に高圧の電力を発生できる為、高回転エンジンに有効なシステムである。
主にプラグに点火するタイミングを早めることを指す。点火タイミングそのものを指すこともある。反対に遅くすることを"遅角"という。
レギュレーターは発電した電流の電圧を整える。レクチファイヤは発電した交流電気から直流電気に交換する装置で一体になっていることが多い。
規定回転数を超えてエンジンが回転しないように制限する装置。
ポイント式とはイグニッションコイルの一時電流の断続を接触型のポイント接点で行ってる方式。旧車に多く採用されているが、接点不良がトラブルの原因になる可能性が高い。また、イグニッションコイルの一時電流の断続機能をトランジスタリレーに変換したものをセミトランジスタ式、さらにポイント部を非接触型のセンサースイッチにしたものをフルトランジスタ式という。ちなみに機械式ガバナの進角機構と通電時間をコンピュータ制御しているものをフルトランジスタ電子進角式点火方式といい、現在の主流である。
いわゆる電線。メインハーネスは車体に沿って取り付けられた太い配線のこと。旧車などで電気系統が弱いものがあるが、それを補う為のアフターパーツも出ている。
ラジエーターホースともいう。エンジンとラジエターの間を冷却水が行き来する為のホース。
ブローバイガスに含まれるミスト(霧)化したオイルや水分が吸気バルブに吸い込まれるのを防ぐ装置と思われがちだが、本来はレースなどでエンジンブローした際に、吹き出したオイルでコースを汚さないように一時的にオイルをためるのが目的。つまり、オイル量にあった容量が必要となる。DIYで製作する場合、インとアウトでは内部に突き出すパイプの長さを変えないと効果が半減するので、注意が必要。
冷却ラインやオイルラインの途中に設けられ、温度に応じて流量を調整し、エンジンを適正な温度レンジに保つことを目的としたパーツ。
スーパースポーツモデルなどに採用されている左右別体となっているハンドルのこと。
バイクの操案性に影響する各部のサイズのこと。ちなみに"アライメント"はホイールの整列など前後輪の位置関係について用いられる。また"ジオメトリー"はサスペンションの動きに応じて分析的に用いられることが多い。
ノーマル位置から後退、上昇しているステップ。深いバンク角を確保できるのと同時に、足を後方に置くことによって、スポーティーな前傾姿勢をとりやすくなる。
ピストンがキャリパーの片側にしか付いていないタイプを型押しピストン型、両側にピストンがあるタイプを対向ピストン型という。前者の別名をピンスライド型といい、片方のピストンが押されると、その反力でキャリパー全体が反対方向にスライドし、ピストンのない側も同じ力で押し出される仕組み。両者の制動能力は変わらない。
主にベアリングとベアリングの間を埋めるパイプ状の部品をさすことが多い。ホイールベアリングのカラーをセンターカラーといい、その他にも、スイングアームピボット内部のピボットカラー、ホイールベアリングとフロントフォークの間のサイドカラーなどがある。
(図E・F-①)ディスクブレーキの一部で、ディスクローターを両側からはさみ込んでいるパーツ。内側には摩擦材を含んだパッドをディスクローターに押しつけるためのピストンがあり、ブレーキレバーを握ると、レバーから伝わる油圧でピストンが押し出され、パッドをディスクローターに押し付けることによって摩擦力が生まれ、車体を制動させているのである。
(図F-②)キャリパーを支えるパーツ。純正以外のキャリパーやディスクローターに変更する際は、社外品やワンオフのサポートが必要になってくる場合がある。サイズは取り付けピッチで表記される。
スプロケットとかみ合うローラー部分の両脇をシールリングと呼ばれるゴム製のシールでふたをしてグリスが流れないようにしているチェーンのこと。現在、市販車からレース専用車ほぼ全てがこのタイプを採用する。
(図F-③)後輪を支えるパーツ。路面から受けた衝撃の一部を吸収する。リヤフォークとも呼ばれる。
俗にいうステダン。重荷フロントフォークとフレームをつなぐように取り付けられ、走行中の急激なステアリングの挙動を軽減する装置。
エンジンで生まれた力をリヤホイールに伝えるのに使用されるものを指す。エンジン側についているものをフロントスプロケット(ドライブスプロケット)、リヤホイール側にあるのをリヤスプロケット(ドリブンスプロケット)と呼ぶ。スプロケと略することもある。
スプロケットの歯の数え方の単位。国際的には15Tなどと表記される。日本では丁(ちょう)と呼ぶのが一般的。
スイングアーム後方の左右両側にリアショックを配するスタイルがツインショック。後方に配置することで、走行時のアームのねじれを抑え、急激な車体姿勢の変化を抑制する働きもしている。一方、一本だけ装備するタイプがモノショック。左右の動きにズレが生じることがなく、ショック吸収がより確実に行える。他にも車重が車体中央に近づく為操縦性が向上したり、車体姿勢が安定するなど性能はツインショックより格段に勝っている。
(図F-④)リアキャリパーを支える棒のこと。現在主流なのはスイングアームに接続されたリジットマウント方式。フレームに接続されたのがフローティングマウント方式。前者はスイングアームを地面の方向に押さえる効果で高い制動力を得ることが出来、後者はスイングアームの影響を受けずに安定しているといわれている。/p>
サスペンションに力が加わることで縮もうとするのが圧側、縮んだ状態から伸びようとするのが伸び側である。サスペンションにおける減衰力とは伸びたり縮んだりするスプリングの動きをオイルでコントロールすること。減衰力はオリフィスやシム、バルブによって決定される。現在売られているサスペンションは、伸び側・圧側の減衰力をそれぞれ調整できるものが多く、オーナーの好みに合ったセッティングが可能となっている。/p>
ディスクブレーキにおいてディスクローターと接触することで制動力を生む摩擦材がついたパーツ。雨などの水分が付着する場合が多いので、以前は石綿が使われていたが、濡れても性能変化の少ないメタルタイプ(焼結合金)の摩擦材を用いることが多くなった。
ホイールの中央にある部分。軸受けに連結し軸受けと共に中を車軸(アクスルシャフト)が貫くところ
エンジンブレーキなどによるトルク変動が各部に与えるダメージを減らす為のゴム製のショックアブソーバーを指す。クラッチミートの衝撃も吸収しカムチェーンの伸びを抑制。ミッションの耐久性をあげると共にギア打ち音も軽減する。リアスプロケットを取り付けている台座についている。
フレームとスイングアームを結ぶ点。スイングアームはここを支点にして回転運動を行い、サスペンションとしての役割をはたす。車体のディメンションを決定するのに非常に重要なポイントの一つ。
主にサスペンションで使われる言葉でスプリングにあらかじめ負荷かかけられている状態のことを指す。車両に装着されているスプリングは車両の重量などにより最初から縮んでいる。その縮み具合を調整するのがプリロード調整だ。たとえば、プリロードをかけるとスプリングが圧縮されるのでサスペンションが硬くなり、レスポンスがよくなったように感じやすい。対してプリロードを抜くことでプリロードをかけたときよりも早い段階で衝撃を吸収してくれる。ライダーの体重や走るステージ、乗り方などによって適正だと感じる仕様は異なるので、自身に合ったセッティングが必要なのだ。
(図E・F-⑤)タイヤを装着する為の輪。キャストホイールは鋳造されたホイールのことで、溶かした金属を型に流し込んで作られる。素材は鉄、アルミ、マグネシウムが使われることが多い。それに対し、ワイヤースポークはホイールは柔軟性が高く、衝撃などを吸収することに長けている。大きな衝撃を受けるオフロードモデルなどはワイヤースポークホイールの装着が主流となっている。さらに鍛造ホイールというのは見た目こそキャストホイールと変わらないが、熱間鍛造という特殊な工法で製造されるため、非常に高い強度を持ち、さらに大幅な軽量化が図れるが、価格は高くなる。
前後タイヤのアクスルシャフト間の距離のこと。この値が大きければ直進安定性が高いとされているが、スポーツ走行時のようなクイックなコーナリングはスポイルされる。
主に左右のフロントフォークとフレームをつなぐパーツの総称。角度や剛性で操作性に大きく関わる。トリプルツリー、ステム、三つ又、フォークブリッジなど、様々な呼称がある。
走行面を真横に横切るカーカスと、その上から回転方向面に巻かれたベルトで構成されたタイヤのこと。高速走行時の変形が少なく、転がり抵抗も小さいという特性を持つ。
(図F-⑥)ホイールのスポークから先の、タイヤと接触している円周上の部分のこと。キャストホイールに代表されるスポークリムが一体成型されているホイールは、気密性が高い為チューブがなく(チューブレス)、タイヤとリムの空間に空気が圧入されている。
1つのリアショックユニットを可動する棒状の部品を介してスイングアームに取り付けるタイプのサスペンション。
リアにツインショックを持つ車両の場合、より高いプログレッシブ効果を狙ってリアショックを寝かした状態で取り付けるカスタム手法の一つ。
高速走行時に起こる車体のブレのこと。アライメントの不良や、フレーム剛性不足が原因となることが多い。
コーナー進入じにフロントタイヤがコーナー外側に細かく跳ねる現象。グリップを失っている状態で起こる。
旋回中にタイヤが滑っている状態で、グリップが急激に回復し車体が起き上がる挙動及びこれに起因する転倒のことを指す。滑っているタイヤのグリップが回復すると、それまで横方向に滑っていた運動エネルギーの向きが急に変化し、タイヤを支点に車体を起き上がらせようとする力が働く。一般的にグリップを失ってイン側に倒れるローサイド転倒のほうがライダーが大きく放り出される為の車体と共にライダーのダメージも大きいとされている。路面状況などによっても異なるが、対策としてはタイヤを大きく滑らせてしまうようなアクセルワークをしないことが挙げられる。
ブレーキング時に車体が振動を起こしたり、ブレーキペダルやレバーに振動が伝わってくることを指す。ブレーキディスクが偏磨耗して表面に凹凸があると、その凹凸が振動として伝わってくる場合がある。ブレーキディスクの交換や、研磨、パッドの交換で直る場合が多い。
オフセット=offset相殺する、埋め合わせるの意。基準となる位置から意図的に設定位置をずらす事。たとえば幅広のホイールに換装する際、チェーンラインを確保する為にスプロケットの位置をオフセットする。
ドライブスプロケットとドリブンスプロケットを上から見て結んだ線でチェーンの起動のこと。チェーンラインはまっすぐのときが一番性能を発揮する。
Fiber Reinforced Plasstics。日本語で言うと繊維強化プラスチック。ガラス繊維で補強された素材で、カウルなどに使われる。鉄板などに比べると衝撃には弱いものの、軽量であることが利点。手作りで成形出来るので、生産個数の少ないパーツにも利用される。
宇宙技術で開発された炭素素材で、軽量ながらも強度がある。成形のされ方でウェットカーボンとドライカーボンに分かれる。割れやすいのがネック。
純アルミニウムに銅や亜鉛などの元素を添加したアルミニウム合金の総称。鉄より軽く、加工しやすい。
耐食性を向上させる為に、鉄に10・5%以上のクロムを含ませた合金綱のこと。略号からSUS材とも呼ばれる。クロムが酸素と結合して表面に被膜を形成するので、さびにくい特性を持つ。
チタンをベースにした合金。高価で加工には高い技術が必要とされるが、軽量(アルミよりは重い)で強い。一言でチタンといっても、その種類は様々だ。
鋳造は溶かした金属材料を型に流し、冷やして成型する。キャストともいう。鍛造は金属材料に強力な圧力をかけて成型するため鋳造より強固に仕上げることが出来る。
比重1.741、融点651度の、工業用金属ではもっとも軽い輝白色の金属元素の一つ。現在は、腐食への対策も技術的にクリアされ、高性能ホイールなどに使われるようになっている。
アルミパーツの表面に酸化処理を施し、薄い被膜を作ること。耐食性や、耐磨耗性などが向上するほか、着色も出来るので見た目も美しく仕上がる。
事前に作成したプログラムどおり切削を行うコンピュータ制御の加工。固定した金属材料をドリルやフライスなどの切削刃を回転させることで削りだす。アルミ削りだしパーツなどの作成に使われる。
圧縮した空気と共に砂状の研磨剤を吹き付けて対象物の表面を削る加工法。研磨材の粒子の大きさを変えることで、エンジンの磨き上げから、イラスト作成まで様々な用途に使えるのが特徴。
素材の上から、さらに金や銀などの金属の膜を張ること。一般的にバイクのカスタムで利用されることが多いのは電気メッキで電気を通電させて金属の被膜を形成させる。一般に表面硬度が向上する為、傷が付きにくくなるほか、耐食性に優れるという特徴がある。それに付随し表面に光沢を持たせることができ、ドレスアップ効果も期待できる。また、シリンダー内壁に処理するニカジルメッキ加工などもある。
金属材同士の接合部を高温で溶かし、接合する作業。熱の与え方でいくつかの手法がある。一般的に多用されるのは作業効率が高いアーク溶接で、金属電極と被溶接部の間にアーク放電を発生させる為の手法。また、ガス溶接は可燃性のガスと酸素を用い、溶接のほかに溶断や加熱も可能。比較的小さいものや薄い鉄鋼材の溶接に向く。TIG溶接とはタングステン電極を使用し、不活性ガスで被溶接部を包み、酸化を防止しつつアーク放電する手法。ステンレス鋼やアルミ合金に用いられることが多い。
アッセンブリー=Assembly。集合の意。組み付けなどの理由から、単体でパーツを購入できないこともある。そのとき壊れていないパーツまで全部まとめて交換しなければならないというのがアッセンブリー交換。アッシーと省略されて呼ばれることもある。
塗装用のエアガンを使ったり、エアツールのソケットを回すための圧縮空気を作る機会。タイヤに空気を入れたりなど幅広い用途に利用できる。
財団法人モーターサイクルスポーツ協会の略。日本国内のモータースポーツを統轄する機関として61年に設立され、モーターサイクルスポーツの世界的統轄機関・国際モータターサイクリズム連盟(FIM)に加盟する日本唯一の機関である。現在4万人の協議ライセンス所持者全国年間800の公認・承認協議会に参加しているのだ。競技会の代表的なものに鈴鹿8時間耐久ロードレースや全日本選手権などがある。
冷却水やフォークオイルなどが泡立つ現象。液体の流れの中で圧力がごく短期間だけ飽和蒸気圧より低くなったとき、液体が沸騰したり、液中に溶けている気体が生じたりして起こる。
レースをするための車両メーカーあるいはビルダーのことを指す。ショップやディーラーに対しても同語を用いる場合がある。
一台のバイクに関する整備方法をネジやボルトの締め付けトルクから組み立て順序まで解説した本。ショップもこれをみて作業する場合が多い。
バイク用品・用品のアフターパーツを製造したり、卸・小売をしているメーカー・ショップの集合体で、全国二輪車用品連合会(japan motorcycle accessories association)の略。優良品の推奨(不良品の一掃)や不正改造車の一掃、社会的環境問題などについて経済産業省をはじめ国土交通省や警察庁などの関係省庁、関係団体に指導してもらい、かつ協力し、二輪業界の正常な発展を目的として活動している。法規制をクリアしたマフラーの認定なども行っている団体だ。
行動走行をするために、排気量250cc以上の車両が2年に一回受けなければならない検査のこと。検査規定は自動車検査車検査独立行政法人の審査事務規定にて決められており、検査に合格するにはその規定に合った内容の車両でなければならない。カスタムを施した場合、内容によっては改造申請に構造変更申請を行わなければならないケースもある。さらに、消耗品も車検でのチェック項目に含まれているため、日常からしっかりとしたメンテナンスを行うことも大切だ。また、07年4月1日より新車で購入した車両の車検有効期限は初回に限り延長されて3年となっている。中古車でも逆輸入車などの場合は国内での登録が07年4月1日以降のものであれば3年となる。07年3月31日以前に購入・国内登録した車両に関しては今までどおりの2年としている。
バイクの後輪をドラムの上に乗せ、出力特性を測定する装置。最高出力・最大トルク・空燃比など、様々なデータを得ることが出来る。
DO IT YOURSELF(自分で行う)の略称で、本来の意味は日常生活で使用するものを自分で修理、製作すること。バイク用語的には自分で自分のバイクを修理、製作することを指す。
エンジンオイルやサスペンションオイルの硬さ、柔らかさを表す値。15w-40という風に表記されwの前の数値が高温時の粘度を表している。ちなみにWはwinterの頭文字をとったもの。数値が低ければ柔らかく(流動性が高い)高ければ硬い(流動性が低い)と読み取ることが出来る。エンジンオイルの場合、一般に粘度が高ければ厚い油膜できるため保護性能に優れ、低ければ抵抗の少なさから燃費向上やパワーアップが望めるとされる。同粘度であってもメーカーによって企画が異なる場合があるので注意。
圧力は高いところから低いところへと移動しようとする性質がある。たとえば、ピストンが下方向に移動している場合は、燃焼室の気圧が下がる。その状態で吸気バルブが開きキャブレターで生成された混合気が負圧により燃焼室内に流入する。この現象により、エンジンが燃焼するサイクルが成り立つ。
光を当てると反射する板のこと。リフレクターはナンバープレート付近の所定位置に装着が義務付けられており、フェンダーレス化やテールランプ交換時などにも必要となる。尚リフレクターの面積は10平方センチメートル以上であることが保安基準だ。また、北米仕様車などは車両サイドに装着されているケースもある。
大量生産品ではなく、特定のユーザーニーズに合わせて製作されたパーツ。すなわちカスタムパーツのオーダーメイドのこと大量生産によるコスト削減が図れない為、単価が高くなりがち。