
「Z1を現行車のルックスに近づけたい」。そんな思いからこの車両を製作したのは、今月にオープンしたばかりのカスタムショップ「ロブソン」である。構想としては、見た目にもわかりやすい"プロアームの装着"と"センターアップマフラーの装備"となった。
Zのフレームはワイド加工がほどこされるためにいったん分割。そしてショックマウント部も含めて37ヶ所もの補強が入れられ、プロアーム装着のため大改造が行なわれたのだ。モノショックのアッパーマウントやテンションロッドの位置決めなどもからみ、その作業工程は困難を極めたようだが無事に完成。エンジンはワイセコのピストンで1,105ccに排気量アップ。ハイカムやビッグバルブ、面研、ポート拡大とチューンアップされた。センターアップのマフラーは、PMCのエキゾーストパイプをベースに、見ているだけで気の遠くなるような溶接処理によって、ワンオフのオーバルメガホンタイプのサイレンサーにつながれ、その造形はどこか近未来的ですらある。フロントフォークはYZF-R1のものをウイニングランの延長キットを用いて移植。リヤショックもオーリンズのYZF-R1用を採用。リンク部は旧CB1300SFのプロリンクを加工して組み込まれている。シートはアルミプレートから切り出されたベースをもとにワンオフ。ハーネスも一新されるなど、すべてにおいて手が入っており、初期のコンセプトは十分に達成されたようだ。

プロに相談することで新たな方向性が見えるかも。自分一人ですべてできる人ならばいいのですが、これからカスタムを楽しんでいこうという方は、どんなバイクを作りたいかを自分なりにまとめて、しっかりとした知識と技術力のあるカスタムショップに相談しながら作業を進めていくのがいいのではないでしょうか。話し合っているうちに、さらなる方向性を導き出せるかもしれませんし。また、せっかく作り上げたカスタムマシンですからかざっておくだけじゃなく走らせることも大事だと思います。

(バイク屋ロブソン代表/青島秀治氏)

ツインショックからモノサスへの変更となると、マウント部の新設にともないさまざまな問題が生じて難しいものだ。しかし、それらをクリアしたあとの乗り心地の変化を楽しむのもカスタムの醍醐味である。
←メーター
メーター類は視認性のよいPMCのホワイトパネルタイプを使用。タコメーターは電気式である。燃料タンクもPMCのプレスタンクで一新している。
←フロントフォーク
フロントフォークはブラケットごとYZF-R1を流用移植。これは現行のスーパースポーツのなかでも全長の長いものをという選択肢の中からチョイスした結果だ。
←シート下
シート下のスペースにMFバッテリーをうまく収納。シートストッパーを兼ねたベースプレートもワンオフされた。ハーネスも新品に張り替えられ電装関係の信頼も増している。
←キャブレター
キャブレターはヨシムラTMR-MJNφ40の大径仕様。まだセッティングを詰めていくそうだが期待したい。アクセルワイヤーは軽さ重視でタンク側面の取りまわしとなる。
←サイレンサー
金管楽器を思わせるサイレンサーはオーバルメガホンタイプ。エキゾーストシステムのベースはPMCのステンレス製で特注のエキゾーストパイプが独自の取りまわしをみせる。
←フロントブレーキキャリパー
フロントのブレーキキャリパーは40ピッチではなく、あえて60ピッチのブレンボを採用。これで大幅なストッピングパワーを得たとか。ホイールはCB1300SFからの流用。
←アーム
このZを特徴付けるプロアームはホンダVFR400のものを移植。アームとタイヤのクリアランスやハブ加工など次々に出てくる問題もクリヤし、うまく収まっている。