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HARA FACTORY(ハラファクトリー) ZEPHYR1100

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KAWASAKI
ZEPHYR1100


HARA FACTORY
(ハラファクトリー)



東京都大田区蒲田4-42-8
TEL:03-3738-0883




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ハラファクトリーといえば、近年では〝もて耐〞などミニバイクレースで有名だが、もともとはエンジンチューンの名手として知られるショップ。その同社に〝仲間のフルチューンZに勝つために〞と今回紹介するゼファー1100が持ち込まれた。必然的にハイパワー化となり、それを実現するためのエンジンチューンに取りかかることになるのだが〝仲間に勝つために〞という依頼は実に抽象的だ。オーナー自身はどういう出力特性が好みで、どんな場所で走るのか。〝エンジンチューン〞とひと言で表現されることが多いが、オーナーの方向性を実現するため、多種多様な方法論・手法から選択されるものである。ポート加工や面研という単語を知っていたとしても、それが何を意味し、どのような出力特性へ変化するのかを正しく理解していないと、せっかく〝この作業をしてほしい〞とチューニングを依頼したとしても、自分の理想とする出力特性になるとは限らない。このオーナーからもクランク軽量化という依頼があったが、クランク軽量化にハイカム導入とも なると低中速を犠牲にすることになる。そこでオーナーの依頼内容には極力矛盾せず〝これな ら乗りやすくなる〞と同社・原代表が考えたメニューを加えることで、扱いやすく、そしてパワーを活かした車両へと仕上げているのだ。オーナーの意向は最大限尊重し、オーナーが意識していない点まで手を加える。これこそが同社ならではの〝チューニング〞に対する回答なのである。

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hf01-03.jpg オーナーの意向によりクランクの軽量化やポート研磨、さらにハイカム導入によって高回転仕様となった1,135ccエンジン(JEピストンφ76mm使用)。しかしそれだけでは低中速が犠牲になってしまう。そこで面研とFCRφ39mmとの組み合わせでトルクを稼いでいる













hf01-04.jpg メーターまわりは基本的にノーマルを維持するが、ヨシムラのテンプメーターを増設してシビアになった油温管理を徹底する。またブレーキマスターはニッシンのラジアルポンプだ








hf01-05.jpg 上下ブラケットにはギルドデザインのゼファー1100用ステムキットを採用する。ノーマルが60mmフセットなのに対し、35mmとショートオフセットとして旋回性向上を目指している















hf01-06.jpg 微妙なアールを見せているタンクはパテ成形などではなく、純正タンクをたたき出して成形したという力作だ。ペイントは本職が塗装業というオーナー自身が行なっている








hf01-07.jpg シーンを選ばず幅広く対応できるという性能面を考慮して、オーリンズ製フルアジャスタブルタイプを選択した。定番ともいえる選択だが、その能力は折り紙付きだ















hf01-08.jpg オーナーの意向からあえて純正フォークのインナーチューブにチタンコートをかけ、オーリンズ製スプリングでセッティングを出している。ペイントはオーナーによるものだ















hf01-09.jpg ホイールにはZZR1100純正を流用。ワイド化することでハイパワーを受け止めている。またスイングアームは純正ベースに補強を加え、ピボット部にオイルキャッチタンクを追加した








hf01-10.jpg トルクを稼ぐためパイプを楕円にし、さらに徐々に絞るテーパー状にしているワンオフ4-1マフラー。さらに集合部以降を長くすることで全域での扱いやすさを追求しているのだ








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hf01-11.jpg ≤調子が悪い≥と持ち込まれるチューニングエンジンには、バルブガイドにガタがあったままだったり、バルブシートのすり合わせもせずボアアップしているケースも見られます。チューニングとはただボアアップすればいいわけではなく、各部のクリアランスやトルク管理を適切に行なうことで、はじめて見違えるほど良好なエンジンに仕上がるのです。予算的な制約があったとしても、抜かりなくバルブまわりもチューニングメニューとして考慮いただきたいですね。



ハラファクトリー マネージャー/今 慎一氏