
数年ぶりにバイクにリターンしたオーナーは、昔からあこがれていたカタナを視野に相棒の選択をスタートさせた。ただ、中型二輪免許しか持っていなかったことや車検のないこと、扱いやすさを考慮して250を選んだ。250はすでに生産が終了してから時間が経過しているモデル。当然新車などあるわけもなく、ある程度カスタムされていた中古車を購入した。ところがしばらく乗っている
うちに高回転まで回らないという症状が発生。そこでブルドッカータゴスに持ち込んだわけだ。兄貴分の1100の初期型と比較すれば新しいが、すでに登場から10年以上は経過しており、各部に不具合が出てきてもおかしくはない。同社ではさまざまな車両を扱ってきたノウハウをもとにチェックすると、すぐにイグニッションコイルが原因であることが判明。新品に交換すると、問題はなくなった。ただ、オーナーは同社を訪れたのは修理だけが目的ではなかった。より自分好みの乗り味やスタイルを獲得させるべくカスタムを視野に入れていたのだ。ただ、ネックになるのは社外専用パーツの少なさ。そこは汎用パーツをうまく組み合わせて、オーナーの要望を具現化しているのだ。とくにホイールまでオールペイントしているため、カスタムポイントは少ないものの、強いインパクトを放っている。 中型はパーツが少ないからと諦めるのではなく、創意工夫でしっかりと研き上げれば、その鋭さは増していくのだとこの車両は語りかけている。

シートも購入時点で写真のモノがセットされていた。表皮自体にはヤレ感もなく満足しているが、ステップを変更したことできゅう屈になったため、アンコ盛りなどを検討中だそう

カウルにウインカーを張り付けることはカタナの定番で、購入時点で採用されていた。スクリーンは購入後オーナー自ら交換したブレイド製で、純正より若干横幅があるとのこと

ステップを交換するにあたって選択肢がほとんどなく、最終的に価格と位置からコワースを選択。ホールド感や見た目の質感は上がったが、全体的なバランスがくずれ、要修正とのこと

ハンドルバーはオーナーがノーマルよりも低い位置を望んだため、垂れ角と引き角を調整できるトマゼリを選択。カタナは独特なカウル形状であることも考慮に入れたそうだ

フロントブレーキはオーナーの持ち込んだアラシ製ローターとメッシュホースの採用でレベルアップをねらった。が、まだ満足はいかないようで、キャリパーの交換も検討しているとのこと

シングルディスクであることを考慮してオーナーが選んだブレンボラジアルポンプ(φ16×18㎜)を装着しているが、独特のカウルを装着するカタナではハンドルを切ったときにマスターシリンダーと干渉してしまうこともある。この車両でも干渉し、ハンドルの角度を変えることで対処したという

社外マフラーの選択肢が少ないGSX250Sカタナだが、数少ないなかからスペシャルパーツ忠男をチョイスした。出力特性や排気音の変化、軽量化などの恩恵を受けている

オーナーが購入した時点で装着されていたというメーカー不明の200km/h表示のホワイトメー
ター。実測で出るかどうかは別として、所有感と個性を高めてくれるアイテムだ

以前、ジェイドにCBR250RR用のFCRキャブレターを装着したことがあります。インシュレーターを加工して取り付けましたが、やはり口径が大きすぎたこと、無名のショート管だったこともあり、満足のできるセッティングにたどり着かなかったことがありました。レーシングキャブレターというと選択できるなかから大口径を希望するユーザーが多いようですが、ノーマルキャブレターと同サイズ、もしくはワンサイズ上くらいが、扱いやすさ、セッティングの出しやすさの面からお勧めです。
ブルドッカータゴス店長/茂木正人氏